12月号~中国・北京の風 ミニミニコラムをお届けします。
やっと北京から戻ってきました。
2ヶ月弱の北京滞在でしたが、豪州、シンガポール、マレーシア、
カンボジア 4カ国の周遊も終え、これからはまた東京で活動します。
1 めっきり寒くなった北京 やっぱり! 南国・豪州から戻って
北京で風邪を・・咳が止まらない・・・。
朝7時。冬を迎えた北京の朝7時は真っ暗。車はヘッドライトを
照らしながら走る。 外の空気がよいかどうかは ひと目でわかる。
空気の澄んだ日は、車のライトがビーム光線のように30~40
メートル先を照らしながら走っている。・・・が、車のライトが提灯
のように ぼやっとしか見えない場合は 重度のスモッグの日だ。
そんな先が見渡せない中、まだ薄暗い中、キャンパスの方へ足早に急
いで歩いたり 走ったりしたせいか、その日の夕刻になって 喉に異物
を感じ、翌朝には咳が出て止まらない・・・・ことになってしまった。
せっかく楽しんで帰ってきた1週間の豪州での旅の心地よさや、想い出
が いっぺんに吹き飛んでしまったようだ。 何をするにも集中すること
ができない。
確かに、あの空気さえよければ 熟年も若者も もっと中国を訪れること
間違いなしだが・・・。 早く何とかしてほしい。
2 「鬼城?」ってなんだ・・? 中国で見られる鬼城「ゴーストタウン」とは。
今回、人口1億人余を有する河南省を3日間見てきた。省都でもあり、政治
経済の中心地で、中国全土における交通面での東西横断・南北縦断道路が交わる要所、鄭州をたっぷり歩いて見て回った。
黄河の南側に位置する地域・河南省がこんなにも発達するとは思わなかった。
日本の面積の半分にも満たない小さな省に人口が1億人も・・・。
人が多いため、街は活気に溢れている。 そしてものすごい渋滞も続く。
人口の多い街では商売が盛んだ。 だから続々と外部からも人が流入する。
しかし、そんな省都にも「ゴーストタウン」があちこちと出現している。全く
人が住んでいる様子もない大規模なマンション群が続々と開発され、これ以上造成しても無駄だと思っていても、続々と工事を進めている開発地区。これも
すべて地方政府と国営企業などが結託?して開発を進めてきた結果だ。
こんなGタウンが、この鄭州市ばかりでなく、すぐ近くの鶴壁市にも見られ、
こちらも超大規模ニュータウンの中では、車も、人も全く見かけない鬼城と
なってしまっている。 このようなGタウンは、内モンゴルの砂漠のなかや、
天津市、蘭州市等でも出現し、今や大きな社会問題となっているが党も政府も全く対策は見いだせないようだ。(なにしろ、その背景には すべて政府役人が絡んでいるためだ)。
また、今回、現地での国有企業をも視察してきたが、先ず感じたことは、「なんと恵まれた環境の職場なのか」・・・と。社員食堂を備え、そして福利厚生面も充実した まるで天国のような環境の職場である。これではなかなか改革は容易には進みそうもないな、と実感した。
今回、面談した総経理も言っていた。「この街、この省、この国は、道路も
然り、役人の汚職も、そして地方政府も皆、病んでいる」と。
3 訪日客 急加速! これも 観光立国促進の成果? いや、超円安が理由だ。
北京に滞在し、中国人から聞かれることは・・・・ →「今、白金はいくらか」
・・「あのバッグはいくらくらいか」、「iPhone6はいくらで買えるか」・・
等など、すべてがショッピングに関してのことだ。
今、自営業者、銀行マンの家族等が急いで査証手続きを進め、訪日旅行の準備を進めている。 目的はあくまでも買い物だ。先日、訪日旅行を楽しんだ若手夫婦も二人で60万円をショッピングに使い果たしたという。恐るべき購買力だ。
そんな「裕福」そんな人たちが東京、京都を楽しんで北京に戻ってきた。
今、中国の若者の給料も確かに増加してきて、海外旅行に出かける機会が一段と増加してきたが、今の若者はよくお金を遣う。欲しいものはなんでも買う! ほとんどが貯金に回すこともなく買い物や食事で消費するという。まさに月光族だ。
つい先日、夜、部屋でデスクワークの仕事をしていたら、知人の若者が 赤ら顔でやって来て、「お金を200元貸してほしいい」という。仲間と飲んでいて金が足りないということであった。 知人ということでその場で渡してやったが、彼らは
割り勘で払うわけでもなく、また先を見ずして飲んだり食べたりする。これもまた月光族だが、そんな無計画な若者が急激に増加している。
これも現代中国の病のひとつだ。
今、中国経済は停滞しているが、海外でばかり消費する中国人が多く増え、国内での内需は全く改善していない。 北京、上海での商店、デパートは閑古鳥だ。皆、海外でモノを買い消費に走っていると。このようなことは は政府にとってみれば痛し痒しの現象となっているが、なにしろ有効な対策が建てられていない。
4 引き続き絶好調! 中国の海外旅行が11月末でなんと1億人に!
しかし実態は 列車や歩いて海外旅行する人たちが8割!国内旅行感覚の海外だ。
11月末で いよいよ大台の1億人へと突入したアウトバウンド海外旅行! その割には 日本を訪れる人は150万人!本来なら5百万人~1千万人でもいいはず だが・・・・。
海外旅行といえば、ワクワクしながら 飛行機に乗って外国の地を訪れるものだが、中国人の海外旅行は、通勤列車で広州、深センから隣町の香港へ行く人たちの人数も加えているため「1億人」となる。 広東省深センや珠海から電車に乗ったり、フェリーを利用して、そしてなによりも歩いて香港、マカオへ出境する人を含めると8千万人にもなる。 まるで東京から横浜へ毎日、通勤列車で通うような人も 海外旅行としてとらえているためだが、本格的な、名実ともに国民の海外旅行時代は、あと20~
50年位も先になるのではないだろうか。
しかし、本当にその時になったら、訪日中国人も1千万人!になるかもしれない。
今から、その時のために、 様々な備えと オモテナシの仕方もセットで考えておこう!
5 アベノミクスでは 話題となったが、 アジアでの「アべノポジション」
はどうなのか?
先月、APECの会議が北京で開催された。 日中のトップ会談も実現した。
しかし、APECでの 安倍夫妻の存在はどうだったのか。 現地、
メディア報道等では「日本」の名前は全く聞かず、 安倍夫妻の存在は全くと
言っていいほど映らなかった。
記念写真では、前列にも見られない。 通常なら、アジアでの会議なら前列の真ん中あたりに位置して写真におさまるはずであるが、その姿がない。
まさに 影もカタチも存在感もない。 よくみると 後列最後尾の列に並び
笑顔も全くなく。 こんなはずはなかったと本人も、深く反省?!している
のかも・・・・。
一方で、そのAPECから5日後開催の オーストラリアでのG20会議。
安倍さんは最前列の真ん中に、オバマ大統領等と一緒に映っていた。
流石に 親日国家、豪州ではまさに主賓であった。(しかし、たまたまこの
時、わたしも隣町のSYDにいて、終日、TV報道等をみていたが)この際
も、安倍総理は影も形もなしという状態であった。 話題の中心は、すべ
て 中国と米国であり、朝から晩まで習近平とオバマの話題ばかりを放映
していた。
一体、このG20においても然りだが、日本の立場は国際会議ではどう
なっているのかな?と思わずにはいられなかった。
この華々しいG20の会議は 2年後には再び中国で開催されることが、
この場で(賛成多数で)決定した。(日本も立候補したということだが、
賛成国はほとんどなかったという)。
今後も、このような国際会議はあちこちで開催されるわけだが、果たし
て 会議一つを例にとっても 国際舞台で日本が前面に出てアピールする
には やはり常に中国と協力して「前面」に出て世界をリードをする方
が何かとお得!であり 効果もある!と感じたはずだ。
もし、今後、日本以外で 国際会議が開催された場合、日本は再び最後尾
に並びかねない・・・(もし、今後も 従来どおり中国包囲網政策を取り
続けるならばだが)。
中国の現政権は、あと8年は習近平体制で突き進む。先のことを考えても
日中が仲良くし、世界を引っ張るという構図が日本にとっても理想のはずだ。
幸い、先日、中国首脳の李首相が 日本からの訪中団代表との 初めて面談が実現した。・・・・ やっとこれで両国も雪解けとなったのだろうか。
民間交流はこれで 今後も益々加速しそうだ。
以上
*その他
a「中国77色の旅 北京偽ツアー潜行記」
b 「11月 4カ国周遊 マレーシア、カンボジア、カンボジア、豪州
エアーアジアで行くLCCの旅 真夏の4カ国 ポイントは・・」
c 「中国大学 大学院生対象観光講座講演 中国人学生・留学生とともに」
等は 別途 Blog等で紹介しています。
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