• 日中中心に53年!激変そして変化とともに!中小企業等のコンサル業務に特化、また東京都日中・経済ビジネス委員長として、更にBizを展開~同時に地方創生、訪日IB促進に取組む~代表取締役秋澤文芳

     

     

     

     

     

     

    中国レポート2021年2月

    2021年に向けて~私たちが考える現在の中国と今後の

    課題に向けて~

    1 IT・5Gの世界「深圳」華為、テンセント巨大国営企業が    

     2 千年の計と開発「河北・雄安新区」の課題

    3 社会の変化「ゴーストタウン」4 西部・中部地方と農村・田舎経済

    4 広東・香港・ウイグル自治区の現状と今後

            などについてまとめてみた。

    (2020年11月20日発表 一部、アジア戦略探索セミナー

    口頭発表及び 別途57ページPPT資料一部より)

     

    rbt

     

     

     

     

     

     

    標記の項目等は 年間に8度程訪中し、うち2回は通常1か月近く 大陸の各地を渡り歩いたなかでの「大陸の課題」、中国の社会等について記してみた。但し政治関係等に関することは一部省略しています。 (本来はPPT資料とHP,Blog等で発表)

    ■映像と写真より「11/20発表のアジア戦略探索セミナー」

    (ポイントのみ抜粋:現状、課題、対策 列挙)

    1 IT・5Gの世界「深圳」の不思議!人口 数千人

      の漁村が1300万人へ!    

    ちょうど50年前の1971年夏、晴海埠頭からソ連船バイカル号にて  香港まで船旅、そして大学の夏休みということもあり40日程香港、深圳等 を歩き回った。

    イ 現状:「IT,5G,などと大小の最先端電気街、各種テクノロジーを駆使した企業群が深圳に集結し、中国内ばかりでなく、アジア随一のハイテク都市となった。TencentやHuawei(東莞市).所謂、BAT3社が代表格

    *昨年度、両社とも内部を見学視察してきたがTencentは政府系機関を介しても視察は先ず不可能だ。(一説には まともに代理店経由だと、数名でも6万元以上、経費もかかる! つまりツアー4日間で一人総てを込みで80万円以上もかかる。

    中国人の9億人ほどが利用している携帯電話の中に組み込まれていいるアプリ「微信」を配信している会社だが、当日、無理を承知で訪問したが、米国系中国人の総監に建物内で出逢い、なんと無料で視察に応じてくれた。 1000名も入る食堂、従業員はほとんど無料で食事ができ、建物内には体育館も併設の巨大Twinタワービルである。週末も社員向けに福利厚生の一環として無料で各施設が利用できるという。中国No1のIT企業だ。

    しかし、今、国有企業の国内での寡占が大きな問題となっている。もう一つの超巨大企業 も!(途中r略)。もう一つの法人に強いファーウエーも・・・同様だ。

    米国のBAFAに並ぶ中国のBATH~標記の3社に百度Baiduを加えて超大手国営企業の一定の限度~を越えた膨張ぶりには看過できない事態になりつつある国営企業のもう一つの生臭い何かがあるためであろう。

    特に、私が訪れた50年前の漁村が今や人口が東京都並みに膨張してきた背景には、深圳の立地条件にもよるところが多い。中国へのインバウンド人数は1億⑤千万人とも言われているが、内、約9千万人ほどが、香港やマカオ等から地下鉄や車、そしてなんと歩いて入ってきていることもあり、深圳、珠海の人口は増々巨大となっている。まさにSFOのシリコンバレーを遥かに超える規模となってきた深圳である。

    私自身も過去2年で深圳へは4度程訪問したが、この街の魅力は夢があり、希望もあり、若者たちにも大きな夢と希望を与えている街となった。そして確かに自由だ。行こうと思えばマカオへは歩いて行けるし、香港へは地下鉄で数十分で行ける。最も近い国境の駅までは15分f程度で行ける。私も、15日間の中国滞在期間が超えた時は1時間の滞在で香港に「入国」し、また中国本土(深圳)に戻る。

    しかし、このような便利すぎる立地の深圳と、隣の香港にも微妙な空気が流れることもある。もう一つの国境である落馬洲を出て、30分後に再び中国領深圳に戻ってきたが、時には予期せぬ事態もあり得るので注意も!(あまりのタイミングの悪さもあり得る)。今後も香港問題も 私たち外国人にとっても一人一人が今後は何か問題も起こり得る場合もある。一旅行者とは言え、今後は留意する必要もある。

    課題:この地区の発展は何よりも人口の流入だ。香港、広州、そして海外からの訪日客やビジネスマンの流入と大陸各地からの投資によって人口増大。香港、マカオからの年間の広東省への客は9千万人も!

    対策: 中国内の他都市も深圳を見本に同様のITハイテク都市を急いでいるが、深圳ほど人口の流入都市は他にあり得ないので、経済新区計画は「人口」の流入計画等を常に考えることと 地方財政の在り方をセットで考えることが大事である。

     

     

     

     

     

     

    2 千年の計と開発・河北省の雄安新区~JJJ北京・天津・河北省の真ん中地区~ JJJの中間地帯 「新区」

    第2の深圳を河北省の田舎に計画! 党そして政府は本当に実現可能とみるか?

    イ ・深圳と「雄安地区」で環境が全く異なる!!

    深圳の周囲「香港、広州・・そして列車、徒歩で深圳に流入する人数は1億人以上!  徒歩で、列車で、車で深圳へ!深圳には13か所の「国境」もあり、

    ・更にマカオや香港等から大量のインバウンド客が流れ込む一大商圏に!  一方で「雄安」は?北京、天津、石家庄、保定等からの流入は!まだまだ不便である

    ■ ・中国全土から 地方政府の幹部が大量にこの新開発区「雄県」を訪れている。

    習主席主導の「経済特区」であり、かつての鄧小平提唱の「深圳」と同様の街づくりを 目指しているからだ~まさに「千年の大計」を全土に広めようという目論見があるからだ。

    ・しかし、2030年、2035年を最終目標として開発を急いではいるが、あまりに不便 地区でもあり、例え、AI,5G等を駆使したハイテクタウンづくりとはいえ、周辺の省や市・県等が全面的に協力し、中国全体で「雄安新区」実現を図るべきだ。

    ・もう一つの課題として環境問題が懸念される。河北省のこの地区には「白淀湖」があり、琵琶湖の5倍ほどの巨大な湖があり、今でもその周辺には「漁村」も存在する。

    彼らの生活の保障とともに、周辺の新区を展開する各地区での水質の汚染と環境破壊が大きな課題となる。これらの問題も今から同時に対策を講じるべきである。               今後はこの地区の環境問題も浮上!(略)

    3 社会の変化「ゴーストタウン」 各地を訪れて(「鄂尔多斯市」オルドス他)

     

     

     

     

     

     今、なお全土各地に次々と現れている「鬼城」・ゴーストタウン。   2010年2月に北京の大学へ留学して間もなく、授業の中で「鬼城」という言葉を耳にした。

    この言葉は、その年の香港のメディアが大きく報じたことから、全土で大きな話題となった。私自身も、「旅游科学院(学部)」という専攻のために、全国の農村と開発の状況を追いかける中で、このなんとも奇妙なコトバの地区の現実を知るために、各地へと視察に出かけた。

      ゴーストタウンの現状・実態と今後に向けて

    (看法・Point)

    ・全土ではほとんどの省・自治区でこのような地区が次々と現れてきた。  かつては大都市を中心に鬼城が生じている。上海郊外、天津、鄭州、そして浙江省各市、更には西安等の郊外の他、今では且つては貧困地区と言われてきた貴州省や風光明媚な雲南省等でも見られるようになってきた。

    ・主な背景としては、地元市政府等と不動産業者等との異常とも思える乱開発や市や町の開発により町の財政などを豊かにするために開発されてきた、という背景がある。

    ・その代表的な例が、内モンゴル自治区での「オルドス市」である。 確かに、その周辺には裕福な人々が住み着き、そして一人で複数の部屋を所有し、将来の値上げを見込んでの先行投資ともいえる。当時は政府役人も複数の不動産を有し財を築く違法投資とも言われたことから、その後は中央政府の「禁止通達」も出たほどだ。その後、10年ほどが経過したが、今でも解決悪は見られず、今も空き室が多くあり、ビジネスビルないもほとんどが空き部屋となっている惨状だ。

    今後に向けて:

    1不動産、ビル、マンションの建設よりも地元住民のための環境整備を

    2役所・地方政府主導の開発よりも その地の人口、予算規模に見合う地元開発が行われるべき!

    3従来のような「巨大・豪華・大きさ」よりも福祉と環境に配慮が必要だ。

     

     

     

     

     

     

     

    4 西部・中部地方と農村・田舎経済  

     (ポイント・看法)~Point

    そして、私自身が最も関心を持ったこと~それは大きな大陸の中での、大西部地区そして沿岸部よりも更に内陸部と言われる「中部」地区等での 各地の惣村・農業、更には 農民のあり方が、今後10年、30年、50年後には同変換していくのだろうか、ということであった。

    所謂、「三農」問題であるが、 言い伝えられているように、沿岸部においては庶民の生活は大きく向上したものの、西部地区、そして中部地区においての農村の生活は一向に豊かになることはなく、収入の道は閉ざされているのが実情だ。

    ・沿岸部と大西部地区での収入格差を解消することが求められる

    ・そのためには、中部・西部地区そのものの各省・自治区等での産業の振興が優先されるべきである。

    ・2010年以来、そのような地区での農村の発展状況を一つづつ現地を訪問し、実態等を調べてきたが、「豊かさ」は全く進んでいないのが実情だ。

    ・沿岸部での各産業が大幅に進んでいることを考えると、より手厚い、集中的な農村地区の産業や農業開発令等を発出いただきたいと思う。 

    5 その他 広東・香港・ウイグル自治区等の地域特有の課題

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    昨年の、一連の「香港問題」はやはり~~と感じている。この問題は、まさに様々な課題は 「世界的な潮流」の動きともなっているため、単なる中国と日本、中国とアメリカとの2国間の対立などとはとらえることなく、国連レベルで、討議をすべきであるなと感じている。

    いずれにしても、従来は自由に行き来し、自由な行動もとれた香港内ではあるが、私たちも観光や視察の上においても 日頃の行動ばかりでなく、観光時においても 写真の撮影や自由行動時の街歩き等などにも十分な注意と、SNS等の発信(写真も含め)も今まで以上に注意を払うことも求められる。

    各地区の課題も同様のことが求められる。

    底抜けに明るい新疆等各地の民族自由があっての本来の中国の未来が続く・・今後も、自由な発想で取り組む姿にこれからの大発展が期待される!

    むすびに あたって:(略)

     2021年は記念すべき年となる・・・大学1年々の夏、アメリカ大陸までさくら丸にて片道2週間の長きに数をかけて渡った船旅を経て、その2年後には再び ロシアの客船バイカル号にて香港経由で深圳・広東省へと大陸初の体験の貴重な夏休みの旅であった~約40日間という周遊の旅であった。

    その中国大陸への船旅から、ことしがちょうど50周年目の記念すべき年となる。あの大学1年次のアメリカへの往復37日間の船旅にて体験したアメリカの偉大過ぎる、発展の度合いがとてつもなく段違いに偉大であると気づいた

    19歳の時であった。科学も、文化も発展し尽くし、ロサンゼルスでみた航空機産業の工場を観た時には科学が今兄にもアメリカは進んでいるのか!と驚嘆したことを今でも鮮明に覚えている。一方で、サンフランシスコにてみた光景は再び身を疑うほどの自由に対する驚きの姿であった~いわゆる、ヒッピー族発祥の地ともいうべき、サンフランシスコのTwinPeakの丘で「目撃」した、アメリカ文明文化の最たるものを観てしまったという感じであった。

    この光景は大学1年の私にはあまりに衝撃的であり、アメリカの文明の先の先の姿までをも見てしまった!という率直な感想であった。いずれはこのアメリカ文明の波(この場合は、あまり良い印象とは言えないものが存在するが、)そのことは 今後も日本や欧州、アジアにもやがてはジワジワと伝播してくるのではないだろうか・・。

    いわば、発達し過ぎた文明・文化に対する若者の反発に起因する若者文化は学生たち、大学生たちの「社会への反発・反骨精神」にも影響を与えるものだ。

    アメリカの社会、文明そして経済や政治に関してはあらゆる角度から、そして様々なメディア等を通して私たちの目に、耳に、そして心にも伝わってくるものも多いが、一方の中国のその現状は、今なお不透明でその実態が不可解なものを感じる。これだけ文明が、社会が開け、そして交通網も圧倒的に完備されつつある大陸内においても、大西部や南方の地区の実態は把握できないものが多い。

    わからないかと言って、メディア情報や新聞・書籍にのみ頼っていても、それらの地域の本当の姿は不明だ!そして15年前、10年前、そしてわずか2,3年前の中国内の現地事情もメディアにだけ頼っていては私たちも見誤ることも多い。

    やはり、実際に中国の奥地も大西部も、そして中国内の東西南北国境に接している地区へでも自らの足で赴き調べてくる必要に迫られる。幸いにして、50年間の学生時代に訪中してからも、そして2000年代に入ってからも豪州の駐在から戻ってきたら、なぜか中国の部署・会社へと配置転換となり、それ以降は中国への出張、中国内子会社の設立等の業務にもかかわった。それらを機会として中国奥地への「旅行」のチャンスも到来だ。

    更に、大きな転機がやってきた。その2年後には業界の取りまとめる部署の協会に配属となった。全国1200社との業務に関する交渉やとりまとめに加え、当時のアウトバウンドの中の最大の行く先(旅行先)である中国の担当にもなり、2007年の日中国交回復周年事業の窓口、交渉も担当することとなり、業務範囲も拡大し、中国側の窓口も大幅に拡大してきた。

    当時も今も、事業に関連した様々なイベント等にも関わり、一度に参加した700名、あるいは事業に関連した周年の事業では7000名程度の訪中団関係の窓口ともなった。

    旅行業協会を少しばかり早く離れて当時の私としては最大の決断であった熟年留学の道である。2010年になり正月明けから準備していた北京への留学の道であった。専攻の学部は「旅游科学学院」である。 その時以来、10年の年月が過ぎ去った今も、その大学「北京第二外国語学院大学」である。

    私自身は、留学当時から10年が経って今なお研究生として籍をおいて定期的に、年6,7回は学院の方へ通っているが、この10年、私自身のシゴトも業務も大きく変換し、10年前よりも更に忙しい毎日を続けている今、現在だ。

    ~これからは もっと日中・中日間のBizへ~

    ビジネスに、国境と時差ナシ 人生には際限ナシ!  

    2021年 2月 吉日

    東京都日中友好協会副理事長、経済ビジネス委員会委員長 

    KBT㈱観光文化ツーリズム 董事長代表取締役 

    北京第二外語学院大学MBA旅游科学学院研修生

              秋澤文芳 微信Wechat(ID):tourism9098

                     akisawatourism@yahoo.co.jp, FB,Line

               Mobile:09015556754