2千キロの列車距離と30時間余。東京から鹿児島を
越えて その先までの距離とほぼ一緒だ。
昔から、そして今でもその列車「K1301」は存在
する。それはロシア国境の町・満州里だ。
「ジャライノール」と言ってもピンとこかもしれないが
素晴らしい美しさを誇る「呼倫湖」がある町だ。
一つ先の駅はロシア領内にある。 査証の取得も簡単だ。
もっと深堀してみたい~という方には国際列車を利用し
ロシア観光なども興味深い。
将にここは国境の街だ。駅を降り立つとロシア
の雰囲気も漂う。まさに異国の地だ。
柵を一つ越えるとそこはロシア領土である。
この1冊ですべてが事足りる~旅人の必携
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「国境の街」という言葉は誰にでも、特に
旅人には旅情を掻き立てる言葉だ。
今の時期、特にこの暑い夏の季節には誰で
もが行ってみたい街~満州里だ。
北京から鈍行夜行列車で約30時間、距離に
して2千3百キロ。夜行寝台であれば一晩で
目的地までたどり着ける。内モンゴル自治
区の最北端の町と言ってよい。
夜行列車と言っても、別に寝台列車でのん
びり長閑に旅を楽しみながら・・という訳
にはいかない場合もある。寝台席が予約満
員の場合は「座席指定」で行かざるを得な
い。30時間余をずーっと座り続けるのは
大変な「忍耐」も必要だ~脚の痺れ、6人
掛けの座席周辺が中国人で騒がしい」等だ。
しかし、そんな心配は全くない。旅の途中
での物売り、そして途中途中で停車する駅
周辺の珍しい景色等で飽きることもない。
更に「瀋陽」や「チチハル」等の巨大な駅も
通り過ぎ、そして停車することもありそれら
の駅での旅人や働く人々の生活感も味わえて
まことに興味深い。確かに飽きることはない。
ホームに降り立ち写真も撮ることもできる。
更には、車中での弁当や物販の販売等も大変
興味深い。
2千キロ以上の乗車ともなると値段もバカ高
い?・・と思う方も多いかと想像されますが
決して高くない~わずか5千円弱である。
千円で400キロの道のりを楽しめると思え
ば超格安だ。
満州里の町の人口はわずか16万人余だ。
しかし何よりも驚くことは、この街を直轄
する「フロンベル市」は世界最大の都市で
ある。世界最大というのは、その面積のこ
とである。実に日本の面積の6割以上を占
める広さだ。そのため、いざ周辺の観光を
試みようとしても、その移動手段と距離の
長さ、更には列車以外のバス利用にあたっ
ては便数のなさである。世界最大の観光地
の一つでもある「フルンノール」呼倫湖~
ジャライノールである。更にジャライノー
ル炭鉱等である。が、面積のわりには人口も
少ないないこともあり交通の便は悪い。
それでも、夏の時期の「大草原」や、ロ
シア国境に面した町の存在は魅力的だ。
暑すぎる現在の日本だが、夏でも17度
から20度程度の爽やかな季節は魅力だ。
(しかし10月からは零度以下ともなり、
一度風邪をひいてしまうと1か月くらいは
苦しむ場合もあるので注意が必要だ)。
*次回は、もう一つのロシアとの国境に
近い町~「街津口」(黒竜江)地区に触れ
てみたい。(中国の田舎を旅するAkisawa)
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